新橋演舞場 夜の部
「矢の根」
三津五郎の五郎。何をしてもそつない三津五郎であるから、もちろん良いのだが、歌舞伎十八番というのは恐ろしいもので、イマイチ面白くないのである。もっと華が必要、ではないかと思う。それだけ役者の大きさが問われる演目なのだろう。
田之助がなんとも行儀の良い姿で舞台をしめるのは流石。
「連獅子」
今日のお目当てはこれ。
鷹之資の後見役となった吉右衛門の決意の舞台といったところか。
天王寺屋のファンとしては、非常に嬉しい話である。
さて、踊りだが、播磨屋ファンとして言いづらいところだが、吉右衛門はやはり踊れない… 逆に言えばこれだけ踊れないにも関わらず、連獅子をやるのがえらい。
鷹之資は、ひいき目もあろうが折り目正しい良い踊りではないか。決まりも美しく、素晴らしいと思う。
良い追善になった。
「神明恵和取組」
これはそれなりに楽しめるのだが、もっと役者が集まって大顔合わせになった方がより良いのだろうと思う。プロットが他愛ない(歌舞伎の演目はそもそもそうだが)ので、どうしても見どころは派手な立ち回りになりがち。音羽屋なので無難ではある。
最後の幕はパス。
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